樹皮剥ぎ防止ネット設置作業
グリーンコップでは、資材販売をしながら試験設置を行っております。実際に現地へ赴き、運搬性や施工効率を体感しながらよりよい製品開発に向けて努力しています。今回は、岐阜本巣市管轄の山林へ連合会様と同行し、設置したスタッフのコメントを紹介していきます。
Index
経験者(社員K)と初体験者(社員T)の感想
設置場所(現場)を見て最初に感じたことは?
社員K:車を停めた場所から設置場所が近くてよかったです。ワイルドを両手で抱えて斜面を登るのは危険ですので、背中に背負って運んだほうが安全です。
社員T:作業道から設置場所まで未舗装の急斜面でしたので、登れるかどうか心配でした。現場は事前に写真で確認したよりも傾斜があると感じ、気を張って作業しなければならないと思いました。
取付作業の感想は?
社員K:急斜面に位置する木は山側と谷川でネットが樹木をカバーする範囲が大きく異なりますので、設置位置をどの辺りにするのか判断が難しいと思います。
社員T:1番大変だったことは、傾斜でのネット巻き作業です。対象の木の周りに他の木が倒れていたり、植物が生えていたりと障害物がある場所はきれいにネットを巻くまでに少し時間がかかりました。またその場所が傾斜になっていると体のバランスが大切で、ネットを固定する際に引っ張る力も必要なので、傾斜のある場所は特に大変でした。
作業を終えて思ったことは?
社員K:過去に作業したことのある設置場所は幹の周囲は下草が生えているだけで設置しやすかったですが、今回私が担当したエリアは幹の周りに枝木が堆積していましたので、それを取り除いてからワイルド設置の作業にうつるため、時間を要しました。
社員T:ひとつ目は、私のように女性であったり不慣れな方が太い木にネット設置するときは、2人がかりの作業が効率が良くなると感じました。私は身長が155cmで太い木に巻く場合、やっと手が届くような状態でしたので、2人の方が手際よくできると思いました。ふたつ目は装備の大切さです。現場は足元が悪く、木の枝や石など様々なものがありました。虫が多く生息していたので、長靴・服・虫よけスプレーなど身に着けるものがいかに大切かがわかりました。
森林保全活動についてどう思う?
社員K:獣害が及ぼす森林被害は重大で、森林資源喪失の原因となっています。今回のワイルド試験設置で獣害対策に効果的であると証明できればと思います。
社員T:素晴らしい活動だと思います。今回初めて森林保護資材を設置して、とても大変な作業だと感じました。森林が1本でも多く守れ、野生動物からの被害が減るのであれば、地球環境にも良い影響をもたらすと思います。森林保全活動はこれからもずっと続けていきたいと思います。
まとめ
今回の現場は、『岐阜県本巣市』の山あいでした。作業道から傾斜を登り、尾根にそって作業をしてまいりました。
スタッフ個人装備:ヘルメット 明るめカラーの長袖長ズボン(マダニを払いやすくするためのナイロン素材) 軍手(作業用手袋) 長靴 虫よけスプレー ゴミ袋 鈴 でした。時期によっては熱中症対策のため、ペットボトル飲料とアイスタオルを持参したほうが良いかと思います。
ワイルド巻きつけ時には、ある程度の下枝を切る必要があったこと、樹木の周囲の落ち葉や枝などをまず取りよけて作業に入ること。
最も重要に感じたことは、携帯の電波が届かないため、時間を決めて作業し、作業員全員がそれぞれ声の届く範囲で設置にあたることでした。
蜂はかなり寄ってきますが、ひるまず静かに避けていくという手法をとるのがベストだと思います。
どんな仕事も大変ですが、やはり森林整備を行う方は尊敬に値すると思いました。現場にますます関心がわき、今後様々な情報収集に努めたいと思います。
ご協力いただきました本巣市森林組合様ならびに岐阜森林組合連合会様には心より感謝申しあげます。